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COLUMN

設計テクニック

東京の3階建て住宅|狭小地でも広く住むための設計テクニック

2026年5月21日

著者:河添甚(一級建築士 / KAWAZOE ARCHITECTS)

東京で3階建て住宅が選ばれる理由

東京の狭小地・旗竿地では限られた敷地面積を垂直方向に活かすことが重要です。延床面積を十分に確保するために3階建てが有力な選択肢となります。特に東京23区内では20〜25坪程度の狭小地でも3階建てにすることで、4LDK以上の広さを実現できるケースがあります。

3階建て設計のテクニック

スキップフロア(段差を使って半階ずつずらす設計)を使うと縦の空間体験が豊かになります。吹き抜けを設けることで縦に視線が通り開放感が大幅にアップします。最上階(3F)にLDKを置くと採光・眺望を確保しやすく、住宅密集地でも明るいリビングを実現できます。

3階建てに関わる法規制

建蔽率・容積率

用途地域により異なる・事前確認が必須

日影規制

高さが増すと厳しくなる場合あり

防火・準防火地域

耐火・準耐火構造が必要

構造計算

木造3階建ては必須

3階建ての費用目安

2階建てより10〜20%高くなる傾向があります。構造計算費用・耐火仕様・外部足場の大型化が主な理由です。坪単価90〜140万円、延床30坪で2700万〜4200万円が目安となります。

3階建て設計で注意すること

階段の面積が増えるため実質的な有効床面積が減りやすい点に注意が必要です。採光は1〜2Fが暗くなりがちなため、天窓・中庭・ハイサイドライトで補完する設計が重要です。また最上階は夏の暑さ対策として断熱性能の強化が欠かせません。

まとめ

  • 東京の狭小地では3階建てで垂直方向に床面積を確保するのが有効
  • スキップフロア・吹き抜けで縦の空間体験を豊かにする
  • 3階建ては構造計算・防火規制への対応が必要
  • 坪単価は2階建てより10〜20%高くなる傾向がある
  • 採光・通風・断熱設計が3階建ての品質を決める重要ポイント

FAQ

東京の狭小地で3階建てにするメリットは何ですか?
限られた敷地面積を垂直方向に活かし、十分な延床面積を確保できる点が最大のメリットです。スキップフロア・吹き抜けを組み合わせることで、狭いながらも豊かな空間体験を生み出すことができます。
3階建て住宅の費用は2階建てより高いですか?
一般的に坪単価で10〜20%程度高くなる傾向があります。構造計算費用・耐火仕様・外部足場の増大が主な理由です。東京の場合、延床30坪で建物工事費2700万〜4200万円程度が目安となります。
3階建てに必要な法規制・手続きはありますか?
3階建て住宅には構造計算(木造3階建ては必須)、防火・準防火地域での耐火・準耐火構造対応、日影規制の確認が必要です。設計事務所は法規制を事前に確認し適切な設計を行います。
3階建てで採光・通風を確保するにはどうすればよいですか?
1〜2階は隣地の建物で日射が遮られやすいため、天窓・ハイサイドライト・中庭からの採光が有効です。最上階にLDKを配置することで採光・眺望を確保する間取りも一般的な手法です。
3階建て住宅は耐震性が心配です。
3階建ては2階建てより重心が高くなりますが、適切な構造設計(耐力壁・筋交いのバランス配置)を行えば十分な耐震性を確保できます。木造3階建ては構造計算が義務付けられており、構造設計者と建築士が連携して安全な設計を行います。

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