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COLUMN

設計テクニック

東京の狭小地・変形地での家づくり設計事務所ならではの解決策

2026年4月27日

著者:河添甚(一級建築士 / KAWAZOE ARCHITECTS)

東京の難しい敷地とは

品川区・世田谷区・目黒区など東京の住宅密集地では、整形の広い敷地は稀です。 旗竿地(細長い通路状の土地の奥に建物が建つ)・狭小地(15〜25坪程度)・変形地(三角形・台形など不整形)・ 傾斜地・崖地など、難しい敷地条件の土地が多数存在します。

ハウスメーカーや工務店はこうした敷地を「建てにくい」として敬遠することがありますが、 設計事務所は難しい敷地ほど設計の腕の見せどころと捉えています。 制約をデザインの特徴に変えることができるからです。

旗竿地での設計ポイント

旗竿地では、竿部分(通路)が細く重機が入れないケースがあります。 設計事務所は施工方法(手運び・クレーン計画など)も含めた設計を行います。

プライバシーの確保

隣地との距離が近い旗竿地では、開口部の向き・天窓・中庭などでプライバシーを確保しながら採光を取る設計が重要です。

竿部分の活用

通路となる竿部分も、自転車置き場・庭・植栽スペースとして活用できます。奥の建物への動線を豊かな体験として演出することも可能です。

狭い搬入路への対応

建材の搬入ルートを設計段階から計画し、施工可能な工法・材料を選定します。木造軸組工法は特に搬入・施工の柔軟性が高く、旗竿地に向いています。

狭小地での設計テクニック

縦方向の空間活用

平面的な広さが取れない場合、3〜4層の縦方向の空間設計が有効です。スキップフロアで各フロアの高さをずらし、空間の連続性と個室のプライバシーを両立させます。

吹き抜けとトップライト

吹き抜けで上下の空間を繋ぎ、トップライト(天窓)で採光を確保します。面積が小さくても視覚的な広がりと明るさを実現できます。

ライトコート(光庭)の活用

SC MODEL HOUSEやAY-HOUSEのように、建物内部に小さな光庭を設けることで、狭小地でも自然光・風・プライバシーを確保した豊かな空間が生まれます。

ビルトインガレージの組み込み

AY-HOUSEのように1階にガレージを組み込むことで、東京で深刻な駐車問題を解決しながら2〜3階を居住空間として確保できます。

変形地・傾斜地での設計

三角形・台形・L字形などの変形地や、高低差のある傾斜地も、設計事務所にとっては「個性的な敷地」です。 変形地では、その形に合わせた建物平面を設計することで、 整形地には生まれない独特の空間構成が生まれます。

傾斜地では高低差を活かしたスキップフロア・ピロティ・半地下など、 地形と建物が一体になった豊かなデザインが実現できます。 目黒区の目黒川沿いや品川区の一部にある傾斜地では、こうした設計が特に有効です。

難しい敷地でも諦めないために

  • 旗竿地・狭小地・変形地は設計事務所が最も得意とする敷地条件
  • ハウスメーカーや工務店が断った敷地でも、設計事務所なら解決策を見つけられることが多い
  • 難しい敷地ほど土地価格が安く、設計の工夫でコストパフォーマンスの高い家づくりが可能
  • 制約をデザインの特徴に変えた住宅は、唯一無二の個性を持つ

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難しい敷地でも、 諦めないでください。

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