住宅設計の打合せを進めていく中で設計事務所や建築家から建築の壁に柄を入れてないようアドバイスを受けることが出てきます。それは
なぜでしょうか?
やっぱりクロスに柄を入れたい!!

クライアントのインテリアに対する心情としては
- 可愛らしい花柄のクロスを使いたい
- コンクリート柄の壁にしたい
- 原色系の色の付いたクロスが使いたい
- 木調のフローリングにしたい
etc…
使うこと自体、間違いではありません。
選択の自由は勿論、当人にありますし、予算のこともあります。
ましてや女性だったら特に可愛い柄のクロスは好きですよね^^
しかし、建築に柄や色を付けることはよく考えてもらいたいのです。
予算を掛けて本物を入れるという意味ではありません。
建築は白のキャンパスと捉える

絵を描く時の紙の色は何色でしょうか??一般的には白ですね。
まず、前提として建築は普遍的な位置付けで考えるべきなのです。
時代によって流行も好みも変わる
デザインは時代ごとに変化していきます。建てた時から数年後には流行や好みは変わっています。その時の好みで色を入れることは後々、後悔することがあります。家具や食器を買い替えるように簡単に建築は買い替えることはできません。

色を付けるなら家具や雑貨
柄や色を付けたいのであれば家具や装飾品で表現して頂きたいのです。家具や小物だけで空間に彩りを付けることは可能です。建築に色や柄が付いているとかえってうるさくなります。家具であれば好みに応じで変更すれば良いだけです。建築の買い替えは予算面においてもそう簡単にはいきません。

照明で色を付ける
シンプルに白色で構成される内部空間でも照明が入ることで空間に彩りが出ます。シンプルな部屋なのに照明の柄によって華やかな空間にすることも可能です。必ずしもクロスに色を付けるだけが方法ではありません。

まとめ
建築に色や柄を付けるということは、白のキャンパスに柄や色が付いているということになります。絵を描く時のことを考えると柄の入ったキャンパスには描き辛いですよね。建築を白のキャンパスと捉えて建物全体や時代の流れの中でアクセントを入れる場所をよく考えることが大事になります。
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