住宅の要望を建築家に上手に伝えるコツ|中級編 第3回
「失敗しない家づくり」シリーズの中級編、第3回のテーマは住宅の要望を建築家にどう伝えるかです。前回は要望の整理の方法についてお話しましたが、今回はそれを実際に建築家や設計士に伝える際のポイントを解説します。失敗しない家づくり を進める上で、非常に重要なステップになります。
伝えるべき要望の基本項目
建築家や設計士はヒアリングで多くの質問をしてくれますが、事前に以下の内容を整理しておくとスムーズです。
- 間取り(LDK、洗面、寝室、趣味室、インナーガレージなど)
- 動線(家事動線、来客動線など)
- 持ち込み家具(新居に持っていく予定のもの)
- 外観・内観のデザインの希望
- 照明計画の好み
- 住宅設備(キッチン、浴室、トイレなど)
間取りの要望を伝える
ヒアリングで最も重要なのは、現在から未来にかけての家族構成を想定することです。
家族の変化に応じて必要な部屋や大きさが見えてきます。
例えば、将来的に子供部屋が必要になる場合、最初から柔軟に対応できる間取りを考えておくと安心です。建築家とつくる住宅デザイン では、こうした未来を見据えた設計を提案しています。
動線の要望を伝える
家事動線や来客動線は間取りと密接に関係しています。
例えば「買い物帰りに荷物をすぐキッチンに運べるか」など、日常のシーンを想定して伝えると設計に反映しやすいです。建築ハウツーでも紹介していますが、生活シーンを具体的にイメージすることが重要です。
持ち込み家具の確認
お気に入りの家具を新居でも使いたい方も多いでしょう。
しかし大きさによっては間取りに制約が生まれることも。家具は買い替えができますが、間取りは簡単に変えられません。
そのため、本当に持ち込む必要があるかどうかを冷静に判断し、設計段階で建築家に伝えておくことが大切です。
外観・内観デザインの希望を伝える
デザイン面では、飽きのこない住宅を目指すことが基本です。
特に外観や内観の色・柄は簡単に変更できないため、慎重に選ぶ必要があります。
具体的な理由や参考にした住宅雑誌などがあれば、ポートフォリオ を見ながら説明するのもおすすめです。
照明計画の好みを伝える
照明は生活の快適さに直結します。
視力の状況や作業環境、読書・趣味の時間などを考慮し、照度や色温度の要望を具体的に伝えると良いでしょう。
特にダイニングやリビングでは、照明によって空間の印象が大きく変わります。照明器具の持ち込み予定があれば、サイズや取り付け場所を明確にしておきましょう。
まとめ:要望は“具体的に”伝えることが大切
住宅の要望を建築家に伝える際は、「間取り・動線・家具・デザイン・照明・設備」などの要素を整理し、具体的に伝えることが大切です。
事前準備をすることで、東京事務所 や 香川事務所 のような建築事務所との打ち合わせもスムーズに進みます。
ぜひ、整理した要望を自信を持って伝えてみてください。
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