住宅を建てるためには、まず敷地選びから始まります。どんなに素敵な家を思い描いても、土地が決まらなければ設計はスタートできません。今回は建築家の視点から、理想の家づくりにつながる「敷地選びのポイント」を解説していきます。
条件の良い敷地と悪い敷地
一般的に「条件が良い敷地」とは、以下のような特徴を持つ土地です。
- 駅が近い
- 敷地形状が整形で使いやすい
- 上下水道などのインフラが整備されている
一方で「条件が悪い敷地」はその逆で、駅から遠く、不整形、インフラが整っていない場合が多いです。
条件の良い敷地のメリット・デメリット
メリット
- 建てやすく工事費用が予測しやすい
- 生活インフラの初期費用を抑えられる
- 都市部に多く利便性が高い
デメリット
- 坪単価が高く購入費用が上がる
- 敷地が狭くなりやすい
- 駐車や庭の確保が難しい
- 周囲の建物に囲まれて閉塞感が出やすい
条件の悪い敷地のメリット・デメリット
メリット
- 土地代が安く、初期費用を抑えられる
- 広い敷地や庭を確保しやすい
- 特徴的な住宅デザインを実現しやすい
- 駐車台数を確保しやすい
- 環境が良く、自然と調和しやすい
デメリット
- 建物配置や間取りに制約が多い
- 設計が複雑になりコストがかかる場合も
- 街中から離れて生活が不便になる可能性
- インフラ整備費用がかかる
不整形地はデメリットだけではない
一見するとデメリットが多い不整形地ですが、建築家の工夫次第で唯一無二のデザイン住宅に生まれ変わる可能性を秘めています。土地の形状に合わせた設計はオリジナリティを高め、周囲の住宅にはない魅力を放つ家をつくることができます。
例えば、建築家による住宅設計では、不整形地を活かした中庭や光の取り入れ方など、その敷地ならではの魅力を最大限に引き出すことが可能です。
まとめ:敷地選びは建築家に相談を
整形地は設計がしやすい反面、土地代が高く制約もあります。逆に不整形地は工夫が求められる分、失敗しない家づくりのポイントを押さえれば、理想以上の住宅を実現できる可能性があります。
敷地選びの段階から建築家に相談することが、成功する家づくりの第一歩です。
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