みなさん、こんにちは。
「二人目の子供が生まれるので、そろそろ一軒家を持ちたい」「結婚を機に、家賃がもったいないから新築住宅を検討したい」──このブログの読者には、そんな方も多いのではないでしょうか。
家づくりのスタートは土地選びから。今回は建築家の視点で、後悔しない土地選びの考え方をお伝えします。
買いの土地とはズバリ「変形地・狭小地」!
「え?変形地や狭小地なんて避けたい…」と思う方も多いでしょう。
しかし、実は建築家と建てる住宅こそ、こうした土地に真価を発揮します。条件が厳しい土地ほど、建築家はプランニングに燃えるのです。設計事務所による住宅設計の強みはまさにここにあります。
ありがちな「土地選びの落とし穴」
みなさんが土地を探すとき、つい重視しがちなのは次のような条件ではないでしょうか?
- 駅近で便利
- 広い土地
- 整形地(きれいな四角形)
- 都心から近い郊外
- 街へのアクセスが良い
- 将来価値が高そう
- 眺望が良い
- 高低差がない
一見正しく思えますが、これらの条件に合致する土地はとにかく高額です。
また、広さや形が整った土地は一見「建てやすそう」ですが、実は設計の自由度が逆に狭まることもあります。
整形地はセオリーで決まる?
整形地そのものが悪いわけではありません。ただし、住宅の場合は
といった条件がある程度セオリー化されています。そのため、プランに大きな変化が生まれにくいのです。
デザインに無理をして個性を出そうとすると「作家性はあるが合理性に欠ける」プランになりがち。合理的かつ美しい計画こそ、失敗しない家づくりの第一歩です。
変形地こそ建築家の腕の見せどころ
例えば三角形の土地や高低差のある土地。一般的には敬遠されがちですが、建築家はむしろ「条件をデザインに変える力」を持っています。
高松スタジオでも、狭小地や変形地を活かした事例が数多くあります。限られた条件をプラスに変える発想が、オンリーワンの住宅を生み出すのです。
まとめ:土地の“欠点”をデザインの武器に
「広くて整った土地」=「良い家が建つ」とは限りません。むしろ、変形地や狭小地にこそ建築家の知恵が活き、唯一無二の住宅が完成します。
これから土地探しをされる方は、ぜひ一度建築家に相談してみてください。
欠点だと思っていた条件が、最大の魅力に変わるかもしれません。
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