SNSで人気の間取りにしたら失敗した?実例で学ぶ“住宅設計の落とし穴”
InstagramやPinterest、YouTubeで見る「理想の間取り」。
見た目もおしゃれで、機能的に見えて、「自分の家にも取り入れたい!」と感じる人も多いのではないでしょうか?
ですが実は——
「SNSで人気=自分にとって快適」ではないことも、少なくありません。
今回は、建築家の視点から
「人気の間取りを採用した結果、実際にはどうだったのか」
失敗談と共に、“落とし穴”になりがちな設計ポイントをご紹介します。
アイランドキッチンで、生活感が丸見えに
憧れ度:★★★★★ / 後悔度:★★★☆☆
アイランドキッチンは開放感があり、SNS映えする人気レイアウトです。
ですが実際に採用した方からは、こんな声が。
- 「リビングから丸見えで、洗い物を放置できない」
- 「調理中のニオイや油はねが気になる」
- 「物を置くと一気に生活感が出る」
生活導線や家族構成を考慮せずに“見た目優先”で採用すると、実用性にストレスを感じることも。
吹き抜けリビング、冬の寒さに震える!?
憧れ度:★★★★☆ / 後悔度:★★★☆☆
「開放感」「明るさ」「おしゃれ」と三拍子そろった吹き抜けリビング。
しかし実際には…
- 「暖房が効きづらくて冬がつらい」
- 「2階の音が響いて会話しづらい」
- 「掃除が大変。照明の交換も一苦労」
断熱性能を上げれば快適に過ごせますが、構造や予算の兼ね合いを踏まえた設計が必要です。
ガラス張りの書斎、集中できるはずが…
憧れ度:★★★☆☆ / 後悔度:★★★★☆
スタイリッシュでおしゃれに見える“ガラス張りのワークスペース”。
ですが実際には…
- 「家族の目が気になって集中できない」
- 「会議中の映り込みが気になる」
- 「日差しが強くて、画面が見づらい」
視線の抜け=集中力の妨げになるケースも。空間の“目的”に合った設計が大切です。
土間リビングは掃除と寒さに注意
憧れ度:★★★☆☆ / 後悔度:★★★☆☆
最近人気の土間リビングや玄関土間。使い方によっては魅力的な空間ですが、注意点もあります。
- 「土埃や砂が室内に入りやすく、掃除が大変」
- 「靴を脱ぐ・脱がないのルールが曖昧に」
- 「冬は床が冷えて快適に過ごせない」
ライフスタイルにフィットしてこそ“活きる空間”になります。
部屋数より「時間割」で設計すべきだった
憧れ度:★★★☆☆ / 後悔度:★★★★☆
部屋数や広さで設計しても、暮らしやすさに直結しないことは多くあります。
設計は“何LDK”ではなく、“どう過ごすか”で考えることが重要です。
- 朝起きる→朝食→仕事→くつろぎ→就寝
- この1日の流れに「気持ちよさ」があるか
まとめ:「建てる前に気づけばよかった」を防ぐために
どの“人気の間取り”にも魅力はありますが、
「自分たちの暮らしに本当にフィットしているか?」を考えることが何より大切です。
後悔しない家づくりのために、
- 実例と声を知る
- 設計のプロに相談する
- “見た目だけじゃない”間取りの理由を考える
建築家との対話は、その第一歩になるかもしれません。
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「こういう間取り、自分たちに合うのかな?」
「土地が変形していて不安…」
「まだ検討段階だけど、少し話してみたい」
そんな方も、お気軽にどうぞ。
建築家との相談は、間取りを考える前の“暮らしの整理”から始まります。
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