最近の住宅ではほとんどの建物がこのプレカット工法を使用していると言っても過言ではありません。今回は住宅のプレカット工法について解説をしていきたいと思います。

プレカットとは?
pre
あらかじめ
cut
切断する
建築現場に持ち込む前に建材を適切な形に加工しておくことを指します。
プレカット工法とは?
従来の木造建築は大工さんや職人さんが手作業によってきた建材加工を行ってきました。しかし現在ではコンピューターや工作機の発展に伴う技術革新によって建材加工は工場にてほぼ、自動化されています。
メリット
工期短縮
従来は職人さんの手作業で非常に手間の掛かる作業でしたが、現在は工場でほぼ自動化されている為、加工の手間が削減されている為、工期短縮につながっています。
加工品質
工場でコンピューター制御された工作機と連動させて加工するので一定の品質が確保されます。
コスト削減
製作期間の削減や人員削減によりコストの削減が図れます。
デメリット
複雑な加工に向かない
従来のように現在の技術では仕口・継手の複雑な加工ができない。複雑な加工ができる工作機も出てきているが普及には至っていない。
木固有の特性を活かせない
経験豊かな大工さんは木が持つ特有の個性をそれぞれ見抜き加工を行うが、プレカット工場の工作機の場合は一律同じ加工が施される為、木の特性を活かせない。
精度が劣る
従来は大工さんによる手刻みの技術により非常に精度の高い加工が施されていましたが、工作機の場合は現場で合わせる際にゆとりを持たせる加工となる為、大工さんや職人さんの技術よりも精度が低くなります。
まとめ
プレカットには上記で述べたようにメリット・デメリットがあり従来の加工と比較しても良し悪しがあります。どちらを選択するかはそういったそれぞれの良さを理解することが重要です。その上でどういった性能を満たす建物を目指すのかを検討することが重要です。詳細については専門家にご相談されることをお勧めします。
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