競争見積もりとは何か
競争見積もりとは、同じ設計図面(設計図書)を複数の工務店に渡し、それぞれから見積もりを取得して比較する手法です。 設計事務所が設計を担当する場合、施工は工務店に発注しますが、その際に複数社から競争見積もりを取ることができます。
ハウスメーカーや工務店に直接発注する「設計施工一括」の場合、見積もりは1社のみとなり価格の妥当性を確認できません。 しかし設計事務所を介せば、設計と施工を分離できるため、複数社比較が可能になります。
東京での価格差の実態
東京は全国的に工事費が高いエリアです。そして工務店によって同じ図面でも見積もりが大きく異なります。 実際にKAWAZOE ARCHITECTSが東京エリアで競争見積もりを行った案件では、 最高額と最低額が200〜400万円以上異なるケースがよく見られます。
競争見積もりシミュレーション例(延床35坪・品川区)
A社(一般的な工務店)
3,500万円
B社(中規模工務店)
3,100万円
C社(採用)
+ 設計料 342万円
2,850万円
合計(C社採用)
← A社より308万円節約
3,192万円
※仮想のシミュレーションです。実際の金額は仕様・時期・市場状況により変動します。
競争見積もりのプロセス
01
設計図書の完成
設計事務所が施工図面・仕様書・数量計算書などの設計図書一式を作成します。これが競争見積もりの前提となります。
02
工務店の選定
施主と設計事務所が協力して、信頼できる複数(通常3〜5社)の工務店をリストアップします。設計事務所のネットワークを活用することで質の高い工務店を選べます。
03
見積もり依頼
同一の図面・仕様で各社に見積もりを依頼します。「同じ条件で比較できる状態」にすることが重要です。
04
見積もりの精査・比較
各社の見積もりを設計事務所が精査し、数字の根拠・仕様の違い・省略点などを確認します。価格だけでなく品質・体制・実績も総合的に評価します。
05
工務店の決定
施主が最終的に工務店を選びます。価格が最安値でなくても、品質・施工体制・担当者との相性を優先することもあります。
設計事務所に依頼するときの注意点
競争見積もりは設計事務所を通じた場合のみ実施できます。 設計事務所に設計を依頼することで初めて「設計図書」が完成し、その図書を複数社に提出できるようになります。
また、競争見積もりで最安値の工務店が必ずしも最良とは限りません。 見積もりの内容(省略している項目がないか)・施工実績・現場管理体制・担当者の質なども 設計事務所と一緒に確認しながら総合的に判断することが重要です。
まとめ
- →競争見積もりは設計事務所に設計を依頼することで実現できる
- →東京では同じ仕様でも工務店によって数百万円の差が生まれることがある
- →価格だけでなく品質・施工体制も含めた総合的な比較が重要
- →設計料を払っても、競争見積もりの節約効果でトータルコストが下がるケースが多い
FAQ
- 競争見積もりとは何ですか?
- 同じ設計図書(図面・仕様書)を複数の工務店に配布し、それぞれから見積もりを取得して比較する手法です。設計事務所が設計を担当することで実現できます。施工会社1社のみに発注するハウスメーカーや工務店直接発注では行えません。
- 競争見積もりは何社に依頼するべきですか?
- 通常3〜5社への見積もり依頼が適切です。少なすぎると比較の意味が薄れ、多すぎると各社の負担が増えます。設計事務所のネットワークを通じて信頼できる工務店を選定した上で依頼することが重要です。
- 見積もりが大きく異なる理由は何ですか?
- 各工務店の職人単価・材料仕入れ先・管理費・利益率が異なるほか、見積もり対象の範囲や仕様解釈の違いも影響します。設計事務所が各社の見積もりを精査し、同一条件での比較を正確に行うことが適正価格の判断につながります。
- 安すぎる見積もりは危険ですか?
- 価格が極端に安い場合、仕様の省略・施工品質の低下・追加費用の後出しリスクがあります。設計事務所が見積もり内容を精査し、省略項目がないか・仕様が設計通りかを確認することで、単純な最安値選択のリスクを回避できます。
- 見積もり比較のポイントを教えてください。
- 価格だけでなく、見積もりの内訳明細の詳細度・仮設工事や外構の含有状況・担当者の対応力・施工実績も総合的に評価することが重要です。設計事務所と一緒に各社の見積もりを確認し、総合的に最適な工務店を選定しましょう。
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