最近では花粉症やPM2.5の影響から室内干しを選ぶ方が増えています。しかし「本当に乾くの?」「においは大丈夫?」と不安に思う方も多いでしょう。今回は建築家の視点から、現代住宅における室内干しのメリット・デメリットについて解説します。
外干しにはリスクがいっぱい?
外干しには以下のようなリスクがあります。
- 花粉の付着
- PM2.5など大気汚染物質
- 突然の雨や黄砂
特にアレルギー体質の方にとって外干しは逆効果になりかねません。そのため、失敗しない家づくりを考えるなら、室内干しは大きな選択肢となります。
室内干しは本当に乾くのか?
結論から言えば乾きます。ただし、そこには条件があります。現代住宅では 高気密・高断熱・計画換気 が標準仕様となっているため、空気の流れを計画すれば外干しと遜色ない乾燥環境が整うのです。
高気密・高断熱と換気がカギ
昔の住宅では気密性が低く、湿気がこもって乾きにくいという問題がありました。しかし、現代住宅は違います。建築家による住宅設計では性能を重視し、室内干しでもしっかり乾く環境が整えられます。
バルコニーやサンルームは不要?
室内干しが常識化すれば、バルコニーやサンルームは必ずしも必要ありません。むしろその分の建築コストやメンテナンス費用を抑え、効率的な間取りに投資する方が合理的です。
性能住宅ならではの「過乾燥」対策にも
現代住宅の冬は過乾燥になりやすく、加湿器が必須と言われるほどです。実は室内干しは自然な加湿効果を生み出し、過乾燥対策としても有効。単なる洗濯動線の工夫ではなく、住宅の健康性能を高める仕組みのひとつでもあります。
まとめ
外干しが当たり前だった時代は終わり、室内干しが新しい常識になりつつあります。現代住宅の性能を活かせば、室内干しでも快適に暮らすことが可能です。実際の間取りや生活動線に合わせた計画を立てたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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