皆さんの中には、自宅を設計するなら「壁の色を何色にしようか」と悩む方も多いのではないでしょうか。色や柄の入った壁紙を選びたくなる方も少なくありません。しかし、設計事務所では白や白系の壁をお勧めすることが多いです。今回はその理由を具体的に解説します。
キャンバスとしての白
絵を描く時に下地がカラフルだと表現が制限されるのと同じで、住宅の壁も下地が白であるほどインテリアの自由度が高まります。柄や色の入った壁紙を選ぶと、飾るアートや家具が限定され、インテリアの幅を狭めてしまう可能性があります。白い壁は“自由なキャンバス”として機能し、インテリアを際立たせます。
照明で色を付ける
壁が無地の白なら、照明で雰囲気を変えることができます。暖色系の照明を当てればベージュ調の空間に、寒色系を選べばクールな空間に。最近では調光・調色機能付きの照明も多く、気分やシーンに合わせて空間を変化させることが可能です。
心理的な影響
色は心理的にも大きな影響を与えます。例えば、赤やオレンジ系の部屋は温かみを感じますが、場合によっては落ち着かない印象を与えることもあります。反対に青系は涼しげですが、寒々しく感じる人もいます。白は心理的に中立的な色であり、インテリアや照明で自在に印象をコントロールできる点が大きなメリットです。
まとめ
白い壁の空間は一見シンプルですが、インテリアや照明、小物で自由に変化をつけられます。飽きにくく、模様替えもしやすいのが白壁の強みです。住まいを長く楽しむためには、ベースを白にしておき、アクセントを後から足す方が圧倒的に柔軟性があります。
KAWAZOE-ARCHITECTSでは、住宅設計においても内装計画をトータルでご提案しています。色彩や照明の組み合わせを含め、東京や香川での実例も多数ございます。ぜひお気軽にご相談ください。
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