河添甚 / KAWAZOE ARCHITECTS
一級建築士・代表 / 建築設計・設計事務所
設計と施工を別々の会社に発注する「分離発注」は、設計事務所を利用する際の標準的な方式です。一括発注(ハウスメーカー・デザインビルド)との違いとメリット・デメリットを解説します。
01分離発注とは
設計事務所(建築家)に設計・監理を依頼し、施工会社(工務店・ゼネコン)に工事を発注する方式です。設計と施工が独立しているため、施工会社の利益が設計に影響しません。設計図通りに施工されているかを建築家が第三者として監理することで、施工品質の客観的な確認が可能です。
02分離発注のメリット
①競争見積もりで施工会社を選定できるため工事費が適正化される②設計の自由度が高い③建築家が施工会社から独立して監理するため施工品質の客観的確認が可能④設計料と工事費が明確に分かれ費用の透明性が高い——が主なメリットです。
03分離発注のデメリット
①設計料が別途かかる②設計・施工の窓口が分かれるため施主の調整負担が増える③施工会社選定・監理に時間がかかる——がデメリットです。ただし②③については建築家が窓口を一本化してサポートすることでカバーできます。
04一括発注との費用比較
ハウスメーカーの一括発注は窓口がひとつでシンプルですが、宣伝費・流通コスト・利益が工事費に上乗せされる傾向があります。分離発注では設計料がかかりますが競争見積もりで工事費を適正化できるため、トータルコストで分離発注が有利になるケースも多いです。
RELATED
設計事務所サービストップページを見る →AUTHOR
河添甚(かわぞえ じん)
一級建築士 / KAWAZOE ARCHITECTS 代表
大阪工業大学建築学科卒。設計事務所・ゼネコン勤務を経て独立。香川・東京の2拠点で住宅・店舗・クリニック・オフィスなど幅広い建築設計を行う。