河添甚 / KAWAZOE ARCHITECTS
一級建築士・代表 / 建築設計・設計事務所
既存建物を活かして刷新するリノベーション設計は、新築とは異なる専門知識が必要です。建築家にリノベーション設計を依頼するメリットと注意点を解説します。
01リノベーション設計が難しい理由
リノベーションは既存建物の構造・配管・電気・法規上の制約の中で設計する必要があります。解体してみてはじめて分かる状況(配管の位置・構造材の劣化)もあり、設計変更が生じることがあります。こうした不確実性に対応できる経験豊富な建築家への依頼が重要です。
02マンションリノベーションの注意点
マンションのリノベーションでは①専有部分(部屋の内側)のみ変更可能で共有部分(構造壁・梁・玄関扉)は変更不可②管理組合への工事申請・承認が必要③防音・防振対策(下階への音・振動)——に注意が必要です。建築家は管理規約を確認した上で設計を進めます。
03戸建て・古民家リノベーションのポイント
戸建て・古民家のリノベーションでは①耐震性の確認・補強②断熱性能の向上③設備(電気・給排水・空調)の更新——が主な工事内容です。スケルトン(全解体)状態にしてから設計し直す「フルリノベーション」と、活かせる部分を残した「部分リノベーション」があります。
04設計費用と工事費の目安
マンションリノベーション(60〜90㎡)の工事費は500〜1,500万円・設計料50〜200万円程度が目安。戸建て・古民家のフルリノベーションは工事費1,500〜4,000万円・設計料150〜600万円程度が目安です。建築家への相談は見積もり前の段階から行うことで、適正な費用計画が立てられます。
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河添甚(かわぞえ じん)
一級建築士 / KAWAZOE ARCHITECTS 代表
大阪工業大学建築学科卒。設計事務所・ゼネコン勤務を経て独立。香川・東京の2拠点で住宅・店舗・クリニック・オフィスなど幅広い建築設計を行う。