その「等級」、本当に快適ですか?数字に惑わされない家づくりの視点
最近よく耳にする「断熱等級5」や「耐震等級3」。
もちろん大切な指標ですが、“数字だけ”で家を判断するのは危険です。
失敗しない家づくりのためには、数字の裏にある「暮らしの実感」を見極めることが重要です。
1. 断熱性能=夏も冬も快適とは限らない
断熱材の厚さやサッシの等級だけで快適性が決まるわけではありません。
日射遮蔽・通風・方位の設計が欠けると、等級が高くても夏は暑く冬は寒い家になることも。
私たち設計事務所では、敷地条件+生活動線+素材をセットで考え、数字だけでは測れない快適さを追求します。
詳しくは 住宅設計のページ もご覧ください。
2. 耐震等級3でも「本当に地震に強い」とは限らない
耐震等級3であっても、建物の形状やプランによっては揺れに弱くなる場合があります。
たとえば「凹凸の多い間取り」「大きな吹抜け」「スパンの取り方」次第で、耐震性は大きく変わります。
私たちは構造設計者と連携し、デザインと構造のバランスを重視。建築ハウツー記事でも紹介しているように、形と構造を同時に考えることが安心につながります。
3. 設計事務所は“性能”を“暮らし”に翻訳できる
ハウスメーカーのカタログに載るのは数値や仕様。
一方で設計事務所の役割は、「暮らしの気持ちよさ」への翻訳です。
- 断熱性能を活かす窓配置と方位設計
- 家族構成に合わせた温熱環境のゾーニング
- 構造と収納を両立させるレイアウト提案
こうした視点があるからこそ、数字では測れない「体感的な快適さ」が生まれます。
参考:パラメトリックデザインと性能検討
4. 「等級」は最低ライン、設計は上限をつくるもの
等級はあくまで「最低限クリアすべき基準」。
設計事務所は、「どう暮らしたいか」から逆算した快適性をつくり上げます。
法律や数値を満たすだけでなく、それを超えた「その人らしい快適さ」を形にするのが役割です。
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