バリアフリーの考え方は住宅のような個人や家族レベルからから都市のような公共レベルまで幅広く使われる概念です。今回は個人や家族単位におけるバリアフリー住宅について解説をしたいと思います。
バリアフリーとは?

バリアフリーとは高齢者や障害者のような社会的弱者が生活する上で支障となる物理的な障害や精神的な障壁を取り払うという意味で使われます。
住宅におけるバリアフリーとは?
住宅におけるバリアフリーとはどういったものでしょうか?住宅の場所や部位ごとにどういった対応を指すのか解説をしていきたいと思います。
玄関

車いすが通れる75cm以上の扉の有効幅を確保するなどして、車いす利用者が支障のないつくりにすることが大事です。
床(共通)

高齢者が生活をする上で最も大きい障壁が床の段差です。この床段差を取り払うことがまず、バリアフリー住宅にとって最も重要な対応です。
浴室

浴槽に入る時や立ち上がる時の動作に必要な手すりを設けます。また、出入り口の段差を無くします。なお、浴槽は床からの立ち上がりを40cm以下に抑えることで利用者の負担を軽減します。
便所

便器に座ったり立ち上がるような動作に必要な手すりを設けます。また、浴室同様、出入り口の段差を無くします。便器は利用者の負担が少なく使いやすい洋便器を採用します。
照明

間接照明や反射率の低い内装材を使用することで、直接光が目に入らないようにし、眩しさ(不快グレア)の軽減を図ります。
スイッチ・コンセント

床から40cm〜100cmの範囲に設置することで、コンセント使用時はかがむ範囲を少なくし利用者の負担を軽減します。また、スイッチについてはワイドスイッチを使用します。
まとめ
バリアフリー住宅については新築であれば設計段階から検討しておくことをお勧めします。ただし、最初からすべて用意しておくというわけでなく、後から手すりが設置出来るようにあらかじめ下地を入れておくなど、将来対応が可能な計画にしておくことが重要です。バリアフリー住宅について詳しく知りたい方はは専門家にご相談ください。
バリアフリー住宅を検討されている方へ

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