KA
河添甚 / KAWAZOE ARCHITECTS
一級建築士・代表 / 福祉施設設計
福祉施設の開設には建築基準法に基づく確認申請・用途変更申請と、消防法に基づく消防設備届出が必要です。申請書類の作成・行政協議は建築士が担当します。流れと注意点を解説します。
01建築確認申請が必要なケース
新築・増築は全面積で建築確認申請が必要です。既存建物を福祉施設に用途変更する場合は100㎡超で確認申請が必要(特殊建築物への用途変更)。申請には建築士が作成した設計図書が必要で、申請から確認済証交付まで2〜4週間(民間確認機関の場合)程度かかります。
02消防法の届出・申請
福祉施設(特に「特定防火対象物」に該当する施設)は工事着工前に消防署への消防計画届・工事計画届が必要です。消防設備設置後に消防検査を受け、合格することで施設が使用できます。消防設備の仕様は消防署との事前協議で決定するため、設計段階から協議を開始します。
03行政庁(福祉主管課)との事前協議
福祉施設の指定・認可申請は建築確認申請とは別に、都道府県・市区の福祉主管課への申請が必要です。建築基準法適合・消防検査合格が指定・認可の前提となります。建築家が建築的な対応を担い、事業者と連携して開設準備を進めることが理想的です。
04申請スケジュールの全体像
計画開始→用地確保→基本設計→行政事前協議(福祉主管課・消防署)→実施設計→建築確認申請→工事着工→工事完了→消防検査→完了検査→指定・認可申請→開設。通常12〜24ヶ月の期間が必要です。建築家が全体のスケジュール管理を担います。
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河添甚(かわぞえ じん)
一級建築士 / KAWAZOE ARCHITECTS 代表
大阪工業大学建築学科卒。設計事務所・ゼネコン勤務を経て独立。香川・東京の2拠点で保育園・グループホーム・障害者施設・老人ホームなど福祉施設の設計と許認可取得をサポート。