中古住宅は新築に比べて購入費用を大きく抑えることができ、リフォーム次第では新築以上の満足感を得られる場合もあります。ただし、購入前のチェックを怠ると余計な出費やトラブルにつながることも。この記事では、中古住宅を購入する際のチェックポイントを建築士の視点から解説します。
外観のチェック
基礎
基礎は建物全体を支える重要な部分です。クラック(ひび割れ)がないかを確認しましょう。特に長さ1m以上・幅0.5mm以上のクラックは注意が必要で、不同沈下や傾きにつながる可能性があります。
外壁
外壁に斜めのひび割れがある場合は耐力壁が不足している可能性があり、地震時の倒壊リスクが高まります。外壁材の劣化具合と合わせて確認しましょう。
屋根
雨染みや塗装の剥がれがある場合は、雨漏りのリスクがあります。天井裏を点検して雨漏り跡がないか確認することも重要です。
内観のチェック
床
床に傾きや沈み込みがないか確認しましょう。床が傾いている場合、建物全体が傾いている可能性があり、大規模な補修が必要になることもあります。
壁
クラックやシミをチェック。結露跡がある場合、壁内結露のリスクも考えられるため要注意です。
開口部
窓や扉の建付けを確認し、スムーズに開閉できるかチェックしましょう。結露跡やカビがある場合は断熱・換気計画に問題があるかもしれません。
水廻り
実際に水を流して赤錆や濁りがないか確認。換気が不十分だとカビが発生しやすいため、浴室やキッチンの換気計画もチェックしましょう。
その他のチェック
確認済証や竣工図が残っているか、事前に確認しておきましょう。また、謄本で所有者や抵当権の有無も必ずチェックしてください。失敗しない家づくりのチェックポイントも参考になります。
まとめ
中古住宅の魅力は、費用を抑えつつ理想の住まいを実現できることです。ただし、購入前のチェックをしっかり行わなければ余計なコストやトラブルにつながります。建築家による住宅設計の視点を取り入れることで、安心してリフォームを計画できます。
中古住宅のリフォームをお考えの方へ
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