はじめに

敷地調査を受けて、本プロジェクトの設計コンセプトおよび空間構成案をここに示します。視線/奥行き/眺望という柱を軸に、外観と内観を連続的に捉える設計を目指します。


設計コンセプト概要

  • 閉じる外観、象徴的な蓮窓
     1階は窓を持たせず閉じ、外部への余計な視線を遮断。蓮窓を象徴的に配置して、静けさの中にアクセントを持たせます。白・黒・グレーのモノトーン構成と水平ラインで、研ぎ澄まされた佇まいとします。
  • 内観は眺望と光の舞台
     2階に大きな開口を設け、遠景と光を取り込む設計。吹き抜け階段を通じて視線を縦横に誘導し、空間に豊かな広がりを生みます。ライン照明で夜の陰影も演出。

空間構成案(フロア別視点)

1階

閉じた壁面構成をベースとし、入口ホール・水回り・収納等を配置。視線を気にせずプライベート性を高めつつ、階段へ誘導する導線設計。

吹き抜け階段

1階から2階まで続く吹き抜け階段を配置。階段の壁面にスリットやライン照明を取り入れ、縦方向の視線を導き、内観に伸びやかな広がりを生む。

2階

リビング・ダイニングを南東方向へ開き、大開口窓で眺望を取り込む。プライベートな書斎や寝室も、視線をずらしつつ光を取り入れる配置。テラスやバルコニーを設け、室内外が連続的につながる仕掛けも。


特徴と差別化ポイント

要素狙い・効果
閉じた外観 + 蓮窓外観の静けさと象徴性を両立
視線の抜け構成内部から遠景へ目線を導く
観光性を意識した眺望設計富士山や街並みを暮らしに取り込む
光・陰影の演出日中・夜間の表情を豊かにする
吹き抜け階段空間の高さと連続性を確保

おわりに

このプレゼン案は、敷地調査を設計に繋げるための橋渡しです。次ステップでは、これをもとに詳細な立面・断面・内観パースを制作し、具体的な素材・色・仕上げを詰めていきます。
皆様の意見をもとに、さらに磨き上げた住まいを形にしたいと思います。