先日は「河川敷沿いに建つ平屋の二世帯住宅」の現場監理に行ってきました。
現場では断熱材(リフレクティックス)の施工が進行中で、設備では電気配線やフード開口のコア抜き作業が行われていました。
リフレクティックス(外壁施工)
リフレクティックスは高い遮熱性能を持つアルミ蒸着断熱材で、建物外皮の温熱環境を安定させます。
現場では河川側の外壁に施工が進んでおり、シートの反射が青空を切り取るような印象を与えていました。
こちらは縦すべり出し窓の施工状況です。開口が入ることで、外観のデザインバランスが徐々に見えてきます。
窓のプロポーションや配置は、内部からの視線の抜けと外観の構成の両面で慎重に検討しています。
こちらは坪庭側の地窓です。玄関の設えや外観との連続性を考慮し、色味を外壁と合わせて調整しています。
こうした細部の整合は、現場で実際に確認することで質感や陰影のバランスを判断できます。
水回りには横すべり窓を採用し、プライバシーを確保。
奥の縦すべり窓は浴槽から庭が見えるように高さを調整しています。
機能性と眺望の両立を図ることで、日常の中にも豊かな体験を取り入れています。
東面には大開口の掃出し窓を設け、日射を取り込みつつ内部の明るさを確保しています。
河川敷の景観を借景として取り込むため、開口の配置にも配慮しました。
主寝室と子供室の窓は縦すべり出しで揃え、外観デザインの一体感を保っています。
内部の採光条件と外観構成のバランスを現場で微調整しました。
軒天色の検討
軒天ボードの色を決定するため、屋根材を壁に見立てて現場で検討を行いました。
設計段階では白を予定していましたが、影の出方・外壁のリブ形状・換気孔の見え方を総合的に判断した結果、グレーを採用。
有孔ボードの穴も目立たず、全体のバランスが取れました。
やはり実際の光環境で確認することの大切さを改めて感じました。
