昨日はオーナメントメーカーさんがサンプルを持って営業に来られました。整然と美しく箱に収められていた姿が印象的で、思わず写真を撮影してブログにアップしました。オーナメントというとインテリア小物を思い浮かべる方も多いですが、建築の世界では見切り材やコーナー部材として使用される装飾材を指します。この記事では、建築で使われるオーナメントについて、その役割や種類、活用方法を詳しく解説します。
オーナメントとは?(広義の意味)
オーナメントとは「飾り・装飾・装飾品・飾り罫」を意味します。広義ではインテリア雑貨や置物、デザイングッズを含み、クリスマスやひな祭り、ハロウィンなど季節行事に合わせて用いられる装飾品もオーナメントと呼ばれます。
箱に整然と詰められたオーナメントのサンプル
建築におけるオーナメントの役割
建築におけるオーナメントは、装飾としての見た目だけでなく仕上げ材としての実用的な役割も果たしています。見切り材やコーナー材として使われることで、壁や天井との取り合いを美しく整え、空間全体に統一感を与えます。また、細部に装飾を加えることで空間に陰影が生まれ、デザインの完成度を高める効果があります。
現場で使われるオーナメント部材(塗装仕上げ予定)
写真の部材は一見すると小さなサンプルですが、実際の現場では1本の長い部材として用いられ、塗装仕上げで納められます。白系のオーナメントは店舗デザインでも多く採用され、空間を明るく軽やかに見せる効果があります。
オーナメントがもたらす空間デザインの効果
オーナメントは単なる「飾り」ではなく、建築空間の印象を大きく変えるデザイン要素です。例えば以下のような効果があります。
- 空間の引き締め効果:ガラスやコンクリートなどシンプルな素材と組み合わせると、現代的でモダンな雰囲気を演出。
- 装飾によるアクセント:単調な壁面に変化をつけ、住宅や店舗に個性を加える。
- 歴史的・文化的表現:クラシック建築ではモールディングや装飾柱として取り入れられ、伝統的な美意識を表現。
特に 店舗デザイン においては、オーナメントを使った仕上げがブランドの世界観を支える重要な要素となります。
素材と仕上げのバリエーション
オーナメントは木材・石膏・樹脂など多様な素材で作られます。木製は温かみがあり、塗装によって表情を変えられるのが特徴。石膏や樹脂は軽量で施工しやすく、繊細な意匠表現に適しています。さらに、塗装仕上げやメタリック仕上げを施すことで、住宅から商業空間まで幅広いデザインに対応可能です。
まとめ
オーナメントは空間を装飾するだけでなく、細部の納まりを整え、建築の完成度を高める重要な要素です。住宅や店舗の設計を検討されている方は、オーナメントをどのように取り入れるかを意識することで、より理想的な空間を実現できるでしょう。
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