風景と、暮らす。光・素材・眺望を考えるコンセプトフィルム

風景と、暮らす。

河添 甚 建築家 / KAWAZOE ARCHITECTS

光が壁を横切り、素材の表情が変わる。椅子に腰を下ろすと、その先に風景がある。コンセプトフィルム「風景と、暮らす。」では、光・素材・眺望から、住まいの居場所を考えます。

CONCEPT FILM 01 / 30 SECONDS

光の変化を受け止める

この映像では、斜めに差す光が、曲面の壁に沿って広がります。明るい部分と影が隣り合うことで、壁の厚みや表面の凹凸が見えてきます。木々の影も重なり、室内にいながら外の気配を感じられる場面です。

住まいを考えるときには、光が入る方向と、そこで何をして過ごすかを重ねてみる。朝に座る場所、昼に本を開く場所、夕方にひと息つく場所。窓と居場所の関係を考えると、同じ部屋にも時間ごとの表情が生まれます。

光と木々の影が重なる曲面の壁
光の輪郭と、壁の表情。

素材の接点を見る

石の粗い面と、木の細かな木目。その間に細い金属の線が入る。映像の接写では、異なる素材が出会う場所に視線を近づけています。

素材は、一つずつの色や柄に加えて、隣り合うものとの関係で見え方が変わります。床から壁へ、窓枠から天井へ。どこで面をそろえ、どこに小さな影を残すか。その接点を考えることが、部屋全体の印象にもつながります。

石・木・金属が接するディテール
石、木、金属。異なる質感が出会う場所。

風景へ向けて、居場所をつくる

最後の場面では、室内の灯りが残るなか、一脚の椅子を外へ向けています。視線は軒の下を通り、木々の向こうの海へ抜けていきます。

ここで考えたいのは、座ったときに何が見えるかということです。窓の高さ、軒の出、家具の向きによって、風景との距離は変わります。遠くの海だけでなく、中庭の一本の木や、隣の庭の緑が、その場所をつくる手がかりになることもあります。

「風景と、暮らす。」という題名には、日々過ごす場所と、その先にあるものを一緒に考える視点を込めています。

夕景を望む室内とテラス
室内の灯りと、窓の先の風景。

関連する設計作品

室内と屋外のつながりを考える視点から、KAWAZOE ARCHITECTSの設計作品もご紹介します。

  • OY2 HOUSE:中庭、軒のあるアプローチ、リビングとテラスの関係。
  • ST HOUSE:屋外テラスと、夜のアウトドアリビング。

Music: “Cylinder One” by Chris Zabriskie, © 2014. 映像用に抜粋・フェード・音量調整・ミックス。

音源・作者 / CC BY 4.0

河添 甚 建築家 / KAWAZOE ARCHITECTS

河添建築事務所代表・一級建築士。東京・香川を拠点に、住宅、店舗、集合住宅などの建築設計を行う。

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