デア・トイフェルホフ・ホテル宿泊記|スイス・バーゼルの歴史ある建築ホテル

デア・トイフェルホフ・ホテル宿泊記|スイス・バーゼルの歴史ある建築ホテル

2018年5月27日

スイス・バーゼルに到着した初日に宿泊したのが、こちらのデア・トイフェルホフ・ホテル(Teufelhof Hotel)。旧市街の中に佇む歴史あるホテルで、建物そのものがひとつの建築作品のようでした。

Teufelhof-Hotel – デア・トイフェルホフ・ホテル

スイス・バーゼルの老舗ホテル

ヨーロッパ建築視察ツアー初日の宿泊先です。ホテルに着いたのは陽も落ちた夜。ライトアップされた外観に迎えられ、異国に来た実感が一気に高まりました。長い年月を重ねたファサードは、歴史と気品を感じさせます。

スイスバーゼルのホテルTeufelhof外観
夜に浮かび上がるTeufelhof Hotelの外観。

エントランスの扉は重厚な木製で、取っ手や蝶番まで丁寧に造り込まれています。年月を経た素材感が建築の一部として息づいていました。

トイフェルホフホテルのアンティーク扉
歴史を感じるアンティークの木製扉。

建物の間には、地下庭(サンクンガーデン)のようなライトコートが設けられています。夜は照明が柔らかく灯り、朝になると朝食をとるレストランスペースとして利用されます。

Teufelhof Hotelのライトコート
中庭のようなライトコート。空間の抜けが心地よい。
ライトコート奥のレストラン
ライトコート奥のレストランで朝食をいただきます。

朝食にはパンやフルーツが豊富に並び、焼き立てのクロワッサンは格別でした。

トイフェルホフホテルの朝食
朝食風景。素材を活かしたシンプルな食卓。

宿泊したのは小屋裏の客室。エレベーターがなく、螺旋階段を上っていく道中もまた旅の思い出です。天井には木造の梁架構が現しになっていて、温かみのある空間でした。

トイフェルホフホテル小屋裏の客室
小屋裏の梁が見える客室。
トイフェルホフホテルの木梁構造
木の構造が空間の表情をつくる。

客室の扉は無垢材で造られており、素材の質感がしっかりと伝わります。日本ではここまで木を使うホテルは少なく、あらためて素材の持つ力を感じました。

トイフェルホフホテルのルームドア
重厚な木製ルームドア。
トイフェルホフホテルの螺旋階段
建物を縦に貫く螺旋階段。鉄の手摺が印象的。
トイフェルホフホテルの階段上部
上部から見下ろした螺旋階段。構造の美しさが際立つ。
トイフェルホフホテルの階段窓
階段室の窓。シンプルながらも上品な装飾が施されています。