スイス・バーゼルに到着した初日に宿泊したのが、こちらのデア・トイフェルホフ・ホテル(Teufelhof Hotel)。旧市街の中に佇む歴史あるホテルで、建物そのものがひとつの建築作品のようでした。
Teufelhof-Hotel – デア・トイフェルホフ・ホテル
スイス・バーゼルの老舗ホテル
ヨーロッパ建築視察ツアー初日の宿泊先です。ホテルに着いたのは陽も落ちた夜。ライトアップされた外観に迎えられ、異国に来た実感が一気に高まりました。長い年月を重ねたファサードは、歴史と気品を感じさせます。
エントランスの扉は重厚な木製で、取っ手や蝶番まで丁寧に造り込まれています。年月を経た素材感が建築の一部として息づいていました。
建物の間には、地下庭(サンクンガーデン)のようなライトコートが設けられています。夜は照明が柔らかく灯り、朝になると朝食をとるレストランスペースとして利用されます。
朝食にはパンやフルーツが豊富に並び、焼き立てのクロワッサンは格別でした。
宿泊したのは小屋裏の客室。エレベーターがなく、螺旋階段を上っていく道中もまた旅の思い出です。天井には木造の梁架構が現しになっていて、温かみのある空間でした。
客室の扉は無垢材で造られており、素材の質感がしっかりと伝わります。日本ではここまで木を使うホテルは少なく、あらためて素材の持つ力を感じました。
