滞在6日目は、ドイツ南部ボーデン湖の北岸に位置するユーバーリンゲン(Überlingen)へ。現地ではSalem International College – Härlen(セーラム・インターナショナル・カレッジ/ハーレン)を見学しました。
ユーバーリンゲンは、過去に悲しい航空機事故があった場所でもあり、静かな追悼の気持ちを胸に、環境と調和するキャンパスの設えを建築的視点で観察しました。
目次
Salem International College – Härlen
セーラム・インターナショナル・カレッジ|レンガが織りなす学びの景観
全体はレンガを基調とした落ち着いたマテリアル構成。外壁の陰影と植栽のボリュームが呼応し、学びの場らしいスケール感と静けさを形成しています。
ホールとトップライト|柔らかい自然光で満たす内部空間
コミュニティスペース|食堂・回廊・校庭の連続性
教室の構造・環境計画|張弦梁とドラフト対策
学生寮|スパイラル動線と共用キッチンがつくる生活風景
環境技術の展示|ソーラーシステムと断熱サンプル
素材選定から空間構成、環境技術の「見える化」まで、学びのプロセスを空間に落とし込む姿勢が要所に見られました。
静謐な風景の中で、建築が「教育の器」として果たし得る役割を再確認できる見学でした。
