バイエラー財団美術館を訪ねて|レンゾ・ピアノが描く光と素材の調和

バイエラー財団美術館を訪ねて|レンゾ・ピアノが描く光と素材の調和

2018年7月15日

ヴィトラ・キャンパス見学の後は、レンゾ・ピアノ設計のバイエラー財団美術館(Fondation Beyeler)を訪れました。
ガラスと石を基調に、自然光を巧みに取り込むディテールが随所に見られる名建築です。

Fondation Beyeler — Renzo Piano

バイエラー財団美術館|ガラスと石が織りなす光の建築

バイエラー財団美術館 外観 ガラスと石のファサード
ガラスと石で構成された端正な外観。周辺環境と穏やかに呼応する佇まい。
エントランスホール 白と木で構成された内部
白と木でまとめた簡素で品のあるエントランスホール。
展示室 トップライトとガラスシェードによる自然採光
ガラスシェード付きトップライトで均質な自然光を展示室に導入。
トップライトのディテール 光を拡散するシェード
光を柔らかく拡散させるライトシェードのディテール。
エレベーターシャフト越しに見る吹抜けラウンジ空間
ガラスシャフト越しに見る吹抜けラウンジ。透明感ある動線体験。
ラウンジ空間 田園風景に向いたソファ配置
田園風景に向けて設えられたラウンジ。外と緩やかに繋がる居心地。
カーテンウォールのガラスと縦マリオン 内押縁ディテール
内押縁のカーテンウォール。室内の圧迫感を抑え、外観は縦マリオンで端正に。
カーテンウォール基部のグリル 床吹出しやリターンを兼用か
ガラス基部のグリルは暖房やリターン、保守動線など多機能を想起させる納まり。
メインファサード側の内部空間
メインファサード側の内部。外光と素材のコントラストが美しい。
正面から見る縦マリオンのファサード
正面から見る縦マリオンのリズム。装飾に頼らずプロポーションで魅せる。
全景 ガラスと自然素材が田園に溶け込む外観
ガラスの透明感に自然素材を重ね、田園風景へ違和感なく溶け込む全景。

自然光・素材・プロポーション。レンゾ・ピアノらしい繊細な調停が、作品と鑑賞者、そして外部環境をやわらかくつないでいました。