先日は群馬県にある世界遺産・富岡製糸場を見学してきました。
当日はあいにくの雨でしたが、世界遺産登録の影響もあって朝から多くの人が列をなしており、改めてその人気ぶりを感じました。
上州富岡駅
富岡製糸場の最寄り駅である上州富岡駅。
大きな庇が印象的な駅舎で、細い柱と軽やかなデザインにより、広がりのある空間が実現されています。
富岡製糸場 入り口ゲート
富岡製糸場の入り口ゲートです。奥には東蠶倉庫が見えます。
明治初期の洋風建築の特徴が随所に感じられます。
東蠶(かいこ)倉庫
外観
東蠶倉庫は赤煉瓦と縦長窓が特徴的な建物で、明治5年(1872年)に建設されました。
日本における近代化建築の初期を代表する貴重な遺構です。
入口アーチの要石
入口のアーチ上部には、左右のレンガを抑える「要石(かなめいし)」がはめ込まれており、
そこには明治5年の文字が刻まれています。
換気用の扉
湿気対策として設けられた換気用の扉。夏場は全ての窓を開け放して通風を確保していたそうです。
構造は木骨煉瓦造という日本でも珍しい工法が用いられています。
木造フレームの間にレンガを積み、漆喰を目地材として使用している点も特徴です。
内部の様子
現在は展示室やお土産コーナーとして利用されており、
奥のモニターでは富岡製糸場の歴史を紹介する映像が上映されていました。
操糸場とトラス構造
操糸場の外観です。大屋根を支える小屋組にはトラス構造が採用されており、
大スパンの空間を実現しています。
周辺の街並み
周辺の街並みでは、古い木造家屋をリノベーションしたカフェやショップが多く見られました。
歴史と現代の生活が融合する心地よい空気感があります。
帰り道に立ち寄った土産屋では、リアルすぎる蚕の形をしたチョコレートを発見。
そのインパクトに思わず笑ってしまいました。
