新国立競技場 見直し案の決定
ザハ・ハディド氏の新国立競技場の設計案が白紙撤回になって以来、再公募を行っていた新国立競技場の再提案ですが、先日2案の応募があり、隈研吾氏のA案に確定しました。
白紙撤回となったザハ・ハディド案
伸びやかなデザインの印象だった初期案からコストや要綱などの調整から上記のようなデザインへと変更となった案ですが、当初の工事費から大幅な増額により白紙撤回となりました。
決定案となった隈研吾氏の新国立競技場設計案(A案)
施工性や経済性など相対的に安定感の評価が高かった決定案となった隈研吾氏のA案
落選となった伊東豊雄氏のB案
デザイン性ではA案よりも評価点を上回っていた伊東豊雄氏らしく特徴的なデザインのB案。
勝敗の分かれ目
結果的には施工・経済面において安定感のある隈研吾氏の案が新国立競技場の決定案に採用されました。伊東豊雄氏の案はデザイン性の審査項目においてA案の隈研吾氏よりも得点が上回っていただけに世論への影響も少なからず考慮された案が採用された形となりました。
まとめ
隈研吾氏は過去の作品においても格子ルーバーや和の素材を生かしたモダンでシンプルなテイストのデザインが得意な建築家です。そういった意味においても和を表現する日本人建築家が選ばれたようにも感じます。ただし、ザハ・ハディド氏の案を下敷きにして計画されたとの指摘もある中、今後の動向も気になるところです。レジェンドとなる新国立競技場になることを祈るばかりです。