群馬県立近代美術館 見学レポート|磯崎新によるモダニズム建築を訪ねて

群馬県立近代美術館 見学レポート|磯崎新によるモダニズム建築を訪ねて

2015年6月24日

先日は群馬県に行く機会があり、建築家・磯崎新さんが設計した群馬県立近代美術館の見学会に参加してきました。
磯崎さんの代表作の一つとして知られるこの建物は、1974年の竣工から半世紀近く経った今でも、その空間構成やディテールに強い存在感を放っています。

群馬県立近代美術館|Architect: 磯崎新

所在地: 群馬県高崎市綿貫町992-1

群馬県立近代美術館 外観
群馬県立近代美術館 外観

エントランスホール

群馬県立近代美術館 エントランスホール
エントランスホールはシンプルながらも光の入り方が美しく、均整のとれた空間構成。

展示室へ続く通路

群馬県立近代美術館 廊下
水平・垂直のリズムが心地よい展示室へ続く通路。

レストランでの昼食

群馬県立近代美術館 レストラン
館内レストランで食べた豆腐ハンバーグ。美術館の静けさと光に包まれながら、穏やかな時間を過ごせました。

階段空間のデザイン

内部の階段はフロアごとにデザインが異なり、移動のたびに新しい空間体験を与えてくれます。

群馬県立近代美術館 階段
エントランスから2階へと上がる階段。
群馬県立近代美術館 3階階段
2階フリースペース横から3階へ続く階段。
群馬県立近代美術館 屋外テラス階段
屋外テラスへとつながる階段。内外の境界が曖昧な設計意図を感じます。
群馬県立美術館 手すりディテール
手すりは内外で仕上げが異なり、小口を見切らないディテールが印象的でした。

ミーティングスペース

群馬県立近代美術館 ミーティングルーム
ガラスのシェルフとデスクが特徴的なミーティングスペース。

屋外テラスからの眺め

群馬県立近代美術館 屋外テラス
テラスから見る外観。直線とボリュームが美しいバランスを保っています。

建築モジュールの統一

群馬県立近代美術館 モジュール ピッチ
設備・目地・構造体のピッチまで統一されたモジュール。磯崎建築の思想が細部にまで感じられます。

機能と美しさが見事に融合した建築空間。
設計から数十年経ってもなお、建築が持つ普遍的な力を感じられる見学でした。

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