ヴォーバン

ヨーロッパ滞在4日目は、ドイツ・フライブルクのソーシャル・エコロジー住宅地「ヴォーバン（Vauban）」を見学。都市計画のBプラン（マスタープラン）に基づき段階的に整備された、歩行者優先と環境配慮を軸にした街づくりです。 フライブルクのまちづくり ソーシャル・エコロジー住宅地 ヴォーバン ヴォーバンはBプラン（マスタープラン）により段階整備された住宅地。 住宅地は歩車分離が徹底。街区内部は基本的に駐車スペースを設けず、子どもが安心して遊べる路地空間を確保。車両は通行可能でも徐行義務が課されています。 生活道路は歩行者優先。車は必要最小限の速度で通行。 路面に描かれたピクトで遊び空間を明示。 サイン類も統一。歩行者優先のルールを浸透。 街区計画段階から公園配置を綿密に設計。 ガイドよりBプランの運用と街区ルールの説明。 統一感ある街並みの中で、各棟は建築家ごとに個性を反映。 建物は敷地境界で隙間なく連結。土地の有効利用を徹底。 幹線沿い1階は店舗・公共施設を配置（Bプランのルール）。 移動の主役はトラム。居住区の駐車は立体駐車場へ集約。 幹線沿いの雨水貯留・浸透のための窪地計画。 袋小路から用水路へと繋がる面的排水の仕組み。 住戸の縦樋→ピンコロ側溝→街区側溝→用水路へ。 街区スケールで連続する雨水マネジメント。 高級層エリアでも街区ルールは共通。統一感と多様性が両立。 立体駐車場は住宅街区から離れた位置に配置。外観はプロフィリットガラスで景観配慮。 四角に成形した木サイディング。敢えてグレーで塗装し、経年で地肌が現れる設え。 黎明期に整備されたソーラーハウス街区。太陽光は建物所有と分離して導入。 モビリティ、雨水、緑地、用途混在、素材運用まで、ルール設計×住民の自律で持続的な環境都市を実装する好例でした。

歩行者優先と環境配慮の都市計画｜フライブルク・ヴォーバンのまちづくり