先日はKK2-HOUSE PROJECT 3として、外壁と屋根の納まり検討を行いました。
施主が板金会社ということもあり、実際に工場に伺ってモックアップによる確認と、外壁色の最終検討を行いました。
外壁と屋根の納まり検討
本物件の外壁はガルバリウム鋼板(K型スパン)です。表面にはリブ状の凹凸があり、シャープで金属的な印象を与えます。
今回は外壁コーナー部の納まりを中心に検討を行いました。
一般的にK型スパンのコーナー部は、既製のL字コーナー材を使用しますが、リブ形状と合わずに連続性が途切れてしまうため、
今回はリブを直角に連続させるオリジナル部材を製作。職人さんと試作を重ね、苦戦しながらも形にすることができました。
外壁色の確認
外壁の色確認では、屋内の照明ではなく実際の屋外光の下で確認することが重要です。
また、できる限り大きなサンプルを用意することで、リブの陰影や反射の見え方を正確に判断できます。
縦ハゼの先端加工の検討
図面上では鋭角な立上がりをイメージしていましたが、実際に加工してみると物理的な限界があり、
最終的に先端加工は行わない仕様としました。試作を通して見えてくる現実的な納まりも設計の一部です。
コーナー部材制作の様子
加工用機械を使用した試作の様子
試作品の完成
図面上では見えない「納まりの美しさ」を実物で確かめることは、建築の完成度を左右する重要なプロセスです。
今回は試作を通じて素材の特性を共有でき、設計と施工の両立点を見出すことができました。
