Project8│
プロジェクト8
Fractured Frames Pavilion │ 緑に浮かぶ、光と構造の詩学
プロジェクト概要
この建築は、広大な自然の中に浮かぶように佇む、金属フレームとガラスによって構成された透明なパビリオンです。
フレームはあえてランダムに配置されており、隙間にガラスをはめ込むことで、内と外の境界を柔らかく繋いでいます。フレームを通して光が室内に降り注ぎ、時とともにその陰影が空間の表情を変えていきます。自然と人の営み、そして構造と光の対話によって生まれる、詩的な空間体験を提供します。

光と反射のランドスケープ
ガラス面に映る空や木々、そして訪れる人々の姿が、フレーム越しに幾重にも重なり合います。まるで空間全体が一枚の風景画のように変容し続ける視覚体験が生まれます。
ガラスは透明でありながら、反射や透過によって空間に多層的な奥行きを与え、建築と自然の境界を曖昧にします。

風と音が抜ける“開かれた装置”
この建築は閉じられた箱ではなく、風と音がすり抜ける装置として設計されています。ランダムに配置されたフレームの間から風が抜け、鳥の声や葉擦れの音が空間の一部となる。
まさに、環境と呼応しながら呼吸するような建築です。

建築が風景に溶ける瞬間
Fractured Frames Pavilionは、単なる造形物ではなく、周囲の自然と時間の変化を取り込みながら変容し続ける“風景の一部”として存在します。
人の滞在を受け入れるこの空間は、見る、歩く、立ち止まるといった行為すら、建築と風景の対話の一部に変えてしまう力を持っています。

建築が生む、新たなコミュニティの原型
このパビリオンは、単なる建築ではなく、自然のなかに開かれた「関係性の場」です。中央の外部共有スペースでは、偶発的な出会いや会話が生まれ、内部空間は静かな思索や対話に開かれています。
建築がつくる余白が、人と自然、人と人の関係性を柔らかくつなぎなおす——それがこのプロジェクトの核心です。

Fractured Frames Pavilion|緑に浮かぶ、光と構造の詩学
ランダムに構成された金属フレームとガラスの建築。広大な自然に囲まれたこの空間は、時間の変化と共鳴しながら詩的な建築体験を生み出します。光、風、構造、そして風景。そのあいだに立ち上がる透明な物語をご覧ください。