建物配置とゾーニングの考え方

建物は敷地の4辺に沿って配置し、中央に中庭を設けたロの字型の平屋構成としました。この配置により、外部からの視線や音を遮りながらも、内部空間には明るさと開放感をもたらします。
道路側(北・西面)は開口を最小限にし、プライバシーを確保した“閉じた外観”としました。一方、建物内部は中庭に向かって開かれ、視線や風が通り抜ける構成です。
中庭に向かうダウンリビングのあるLDK
南面に配置したリビングは、床を一段下げた「ダウンリビング」として設計。天井の高さが増し、視線も自然と中庭へ導かれます。キッチンは中庭を正面に据えた位置に配置され、料理中も外の緑や光を感じられる設計としました。
家事と暮らしをつなぐ効率的な動線計画
家事動線の要となるのは、以下の流れです。
- 玄関
- シューズクローク(SCL)
- パントリー
- キッチン
この動線により、買い物から帰宅した際の荷物の収納と調理準備がスムーズになります。さらに、パントリーはキッチンと廊下の両方からアクセスできる回遊型構成とし、暮らし全体の自由度を高めています。