今回ご紹介するのは、香川県高松市に建つ平屋の二世帯住宅です。この住宅は私の高校時代の同級生から直接依頼を受けた、思い入れの深いプロジェクトでもあります。施主は板金会社を家族経営されており、外壁や屋根のディテールは設計段階から共に検討を重ねました。単なる設計者と施主の関係を超え、共創の姿勢で完成させた住まいです。
その他の実績についてはポートフォリオをご覧ください。
和モダンでスタイリッシュな外観デザイン
外観は和のテイストを取り入れながらも、モダンでスタイリッシュな印象にまとめました。特に外側に格子ルーバーを重ねることで、ダブルスキン構造を形成。単なる装飾ではなく、室外機の目隠しとしても機能する合理的なデザインです。
デザイン性と機能性を両立することこそ、私たち香川オフィスが大切にしている建築設計の姿勢です。
河川敷に面した住まい
敷地は河川敷に面しており、立地の魅力を活かすことを第一に考えました。裏側にはアウトドアリビングとして利用できる広々としたデッキテラスを計画。夏には高松夏祭りの花火が正面に見える、特等席のような空間です。暮らしの中で自然や地域行事を楽しめることも、この住宅の大きな特徴です。
職人技が光るディテール
板金会社を営む施主と共に考え抜いた庇(キャノピー)は、極限まで無駄を削ぎ落としたシャープな仕上がり。知恵を出し合って完成させた一点ものであり、他にはない存在感を放っています。こうした「共につくる」プロセスは、アトリエ系設計事務所ならではの強みといえるでしょう。
二世帯住宅ならではの工夫
内部は親世帯と子世帯が程よい距離感で暮らせるよう工夫しました。子世帯側はペニンシュラ型キッチンを中心に据えたLDK。ハイスペック仕様のクリスタルカウンターや造作カウンターを設け、機能性とデザイン性を両立させています。
親世帯側は和室とLDKを3枚引き戸で仕切り、開閉によって一体利用やゲストルームとして活用できるように設計。日常と非日常を柔軟に切り替えられる空間は、多世代が心地よく暮らすための工夫です。
このように、高松スタジオではライフスタイルに合わせた自由設計を得意としています。
まとめ
香川県高松市に建つこの平屋の二世帯住宅は、施主との強い信頼関係と地域に根ざした設計姿勢から生まれました。和モダンな外観デザイン、河川敷の眺望を取り込むテラス、そして二世帯が快適に暮らせる工夫の数々。どれも既製品にはない「完全オーダーメイド」の価値を持っています。
香川で家づくりをご検討の方は、ぜひ一度失敗しない家づくりのポイントも合わせてご覧いただければと思います。
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