先日は長野県軽井沢にある「石の教会 内村鑑三記念堂」を見学しました。
自然石とガラスアーチによって構成された有機的な建築で、自然と建築が溶け合う空間体験として国内外から高い評価を受けています。
石の教会
長野県軽井沢 建築視察
「石の教会」は建築家ケンドリック・ケロッグによる設計で、1988年に竣工した教会建築です。
軽井沢の自然に囲まれた環境の中で、石・ガラス・光・水といった自然要素が一体となり、宗教的でありながらも普遍的な建築空間を形成しています。
荒々しい石材を積層させたファサードと、透過するガラスアーチの対比が印象的です。
素材そのものの重さと光の軽やかさが、静寂の中で共存しています。
内部では、石の質感と光の変化が時間とともに空間を彩ります。
外部の自然がガラス越しに溶け込み、訪れる者に内省と静寂を促す体験を与えます。
石と光、自然と建築の関係性を体感できるこの教会は、建築が「環境を感じさせる装置」であることを改めて考えさせられる建築でした。
