先日は香川県高松市桜町の家の現場管理に行ってきました。現在、造作家具の設置工事が進行中で、リビングやスタディスペースなど各エリアに合わせた家具が一つひとつ丁寧に組み込まれています。空間全体が仕上がっていく中で、設計段階で描いた意図が形として現れる重要な工程です。
香川県高松市桜町の造作家具設置工事
桜町の家では、空間の一体感を重視し、建築と家具を一体でデザインしています。既製品では得られないスケール感や素材の統一感を生み出すため、造作家具の寸法や納まりを細部まで検討しました。壁や床、開口部との取り合いを意識しながら、建築の延長としての家具を設計しています。
建築家による造作家具デザイン設計
建築家が手掛ける造作家具は、単なる収納や機能性だけでなく、空間のデザイン的な重心をつくる役割も担います。素材には木目の美しい突板を採用し、室内の光と調和する柔らかな質感を演出。造作棚やカウンターは、生活の動線や目線の高さに合わせ、使いやすさとデザイン性の両立を図りました。
写真はスキップフロア(中2階)に設けたスタディスペースの造作棚の施工状況です。限られたスペースを最大限に活用しつつ、視線の抜けや光の入り方を考慮した設計としています。完成後には、建築と家具が一体となった居心地の良い空間が現れます。
