香川県高松市|建築家による家博モデルハウスの現場監理レポート

香川県高松市|建築家による家博モデルハウスの現場監理レポート

2023年10月10日

 先日は香川県高松市にて、かがわ家博モデルハウスの現場監理を兼ねた外構打合せを行いました。施工担当の業者の方々と、最終仕上げに向けた素材選定やディテール調整を行い、建物の完成イメージを共有しました。現場に立つと、図面やパースで描いていた空間が実際の光や風の中で立ち上がっていく感覚を改めて実感します。

かがわ家博モデルハウスの現場監理

香川県で開催される「かがわ家博」のモデルハウスは、地域性とデザイン性の両立をテーマとしています。単に住宅を見せる展示ではなく、香川の気候風土を踏まえた実験的な建築デザインとして、私たち建築家の思考や提案が形になっていく場でもあります。

現場では、軒の出のバランス、植栽の配置、外壁とアプローチの素材感など、暮らしに直結する細部を一つずつ確認していきます。模型やCGで描いたイメージを現場のスケール感に合わせて調整することで、よりリアルで完成度の高い空間を実現していきます。

香川の建築家によるかがわ家博モデルハウスの外観

建築家と建てる香川のデザイン住宅

足場が外れ、全体のプロポーションが見えてきました。外構はこれから本格的に着手していきますが、建物との調和を図りながら、屋外空間も建築の一部として丁寧にデザインしていきます。建築家によるデザイン住宅では、建物だけでなく敷地全体の空気感や時間の流れを意識した設計が重要です。

香川は日照時間が長く、瀬戸内特有の穏やかな気候が特徴です。その環境に合わせて、光や風の入り方を計算し、断熱や通風など性能面とデザインを両立させた住まいを提案しています。完成まであと少し。現場に立つたびに、図面の中の想いが少しずつ現実になっていく喜びを感じます。