香川県高松市桜町の家|建築家による吹抜け照明のデザインと設計監理

香川県高松市桜町の家|建築家による吹抜け照明のデザインと設計監理

2023年2月19日

 先日は香川県高松市桜町の家の現場監理に行ってきました。現場では吹抜け空間内の足場が設置され、吊り照明の取り付け工事が行われています。照明が加わることで、これまでの構造的な空間に柔らかな光の表情が生まれ、いよいよ完成形が見えてきました。

吹抜け内の照明設置工事

高松市桜町の家では、リビングの吹抜け空間に大小異なる3つのペンダント照明を設置しています。光の高さを変えることで、視線のリズムと奥行きを感じさせる設計とし、昼夜で異なる光の陰影を楽しめる構成としています。建築空間における「光の高さ」は、空間デザインの印象を左右する重要な要素のひとつです。

建築家による照明設計(ライティングデザイン)

弊社では、住宅における照明計画を建築家が直接設計しています。単に明るさを確保するだけでなく、空間全体のプロポーションや素材との調和を意識し、光の「量」ではなく「質」で魅せる設計を心掛けています。今回の吊り照明も、位置(平面・高さ)・光の広がり・家具配置との関係を丁寧に検討し、機能性とデザイン性の両立を図りました。

香川県高松市桜町の家 吹抜け照明設計 KAWAZOE-ARCHITECTS

吹抜け空間の照明は、日中の自然光と夜間の人工照明が織りなす“二つの光のバランス”が鍵になります。昼は外光を柔らかく反射させ、夜は室内に温かみのある陰影をつくり出すようにデザインしています。光が空間を包み込むようなこの時間帯こそ、建築家にとって最も美しい瞬間のひとつです。