石の教会 内村鑑三記念堂|自然と建築が融合する軽井沢の名建築

石の教会 内村鑑三記念堂|自然と建築が融合する軽井沢の名建築

2019年5月20日

先日は長野県軽井沢にある「石の教会 内村鑑三記念堂」を見学しました。
自然石とガラスアーチによって構成された有機的な建築で、自然と建築が溶け合う空間体験として国内外から高い評価を受けています。

石の教会

長野県軽井沢 建築視察

「石の教会」は建築家ケンドリック・ケロッグによる設計で、1988年に竣工した教会建築です。
軽井沢の自然に囲まれた環境の中で、石・ガラス・光・水といった自然要素が一体となり、宗教的でありながらも普遍的な建築空間を形成しています。

軽井沢 石の教会 外観正面ファサード
外観正面。半円形の石が層をなし、光を受けて柔らかく陰影を描く。

荒々しい石材を積層させたファサードと、透過するガラスアーチの対比が印象的です。
素材そのものの重さと光の軽やかさが、静寂の中で共存しています。

石の教会入り口後方からの眺め
入り口から振り返った風景。石と緑と光が一体となったアプローチ。
石の教会 内部空間 光の演出
内部空間。石とガラスの重なりの間から、柔らかい自然光が差し込む。

内部では、石の質感と光の変化が時間とともに空間を彩ります。
外部の自然がガラス越しに溶け込み、訪れる者に内省と静寂を促す体験を与えます。

石の教会 外部空間と光の関係
外部空間。石とガラスの対比が生み出す光の印象が美しい。
石の教会 背面からの遠景
背面からの一枚。自然の中に石の層がリズミカルに並ぶ姿が見える。
軽井沢 石の教会 枕木の山道
枕木の山道。軽井沢の自然と石の建築を足元から感じられるアプローチ。
石の教会の石碑
裏手にある石碑。建物の象徴的存在として静かに佇む。
石の教会の待合い・休憩スペース
待合いスペース。自然光が穏やかに入り、訪問者を迎え入れる。

石と光、自然と建築の関係性を体感できるこの教会は、建築が「環境を感じさせる装置」であることを改めて考えさせられる建築でした。