フランス旅の小さな買い物が、日常を変えた

フランス建築視察の合間に立ち寄ったアウトレット。
そのとき、ふと足が止まったのが Mont Blanc(モンブラン) のショップだった。

普段はブランド物にそこまで興味があるほうではないけれど、
旅先ではなぜか「日常を変える、小さな道具」に惹かれる瞬間がある。

今回は、そこで購入した カードケースボールペン の話を少し。


iPhoneケースから“卒業”したくて買ったカードケース

これまで、iPhoneはカード収納つきのケースで使っていた。
建築の現場や移動が多い仕事柄、1枚だけ差しておけるカードスペースが便利だったから。

でも、長く使っているうちに気になり始めた。

  • 収納がある分、iPhoneが少し分厚くなる
  • デザインもどこか制限される
  • せっかくのミニマルな本体を“覆いすぎている”感覚

フランスへ向かう飛行機の中で、
「そろそろiPhoneを“裸で”使いたいな」
そんな気持ちがふっと湧いた。

だからこそ、アウトレットで出会ったモンブランのカードケースは、
ちょうどいいタイミングだった。

コンパクトで、質感はしっとり。
必要最低限の収納しかない潔さが、今の気分にしっくりきた。

これからは、
iPhoneはそのままの姿で、カードはカードケースに。
持ち物のバランスを見直したくなる、そんなアイテムだった。


記念として選んだ、モンブランのボールペン

もうひとつは、旅の記念として買った ボールペン

建築家という仕事柄、メモを取るタイミングが突然訪れる。
現場でも、カフェでも、飛行機の中でも。
結局、ペンはいつも近くにある存在だ。

だからこそ、旅の記憶と結びつく一本を持ち帰るのは悪くない、と思った。

モンブランのペンは決して安い買い物ではないけれど、
「フランスでの時間」
「見た建築」
「歩いた街」
これらすべての記憶を毎日手に取る道具に刻んでおけるのは、
値段以上の価値がある。


旅先で選ぶものは、生活を少しだけ整えてくれる

旅に出ると、人はなぜか“余白”を手に入れられる。

その余白の中で、
普段の持ち物を見直したり、
必要なものと不要なものを整理したり、
何を大事にしたいかが自然と浮き上がってくる。

今回のモンブランの買い物は、
派手ではないけれど、
日常を少しだけ整えてくれる選択 だったように思う。

フランスの建築から受けた刺激も、
そこで買った小さな道具も、
広い意味で「旅の収穫」。

帰ってきてから毎日触れていると、
あの空気や、歩いた街並みがふっとよみがえる。

そんなモノの選び方が、これからも続いていけばいい。