003 — ARCHITECTURAL PROPOSAL公共の工房 / 計画提案

COMMON WORKS

つくる時間を、
街にひらく。

制作の場に囲まれた街路から、座れる階段と上階のテラスへ続く空間
01 — PUBLIC GROUND通り過ぎてもいい。途中で、立ち止まってもいい。

制作の途中に出会える、公共の工房。

この建築が考えること
01 / PURPOSEなぜ、この場所をつくるのか。

つくる人の時間と、
街の時間を重ねる。

工房では、材料を選び、試し、直す時間が積み重なっています。完成品だけを並べる展示では見えにくい、その過程に触れられる場所をつくれないか。COMMON WORKSは、工房と公共空間の距離を考える建築提案です。

制作に集中したい人。材料を学びたい学生。散歩の途中に立ち寄る人。それぞれの目的を持ったまま、同じ場所を過ごせることを目指します。

地上の通りから作業の気配を見る。階段に腰掛ける。上階の資料室で材料を手に取る。制作に近づく度合いを、一人ひとりが選べる構成です。

この建築がひらくのは、
ものが生まれる過程。

02 / OCCUPATIONここで、どんな時間が生まれるか。

関わり方に、
いくつもの入口を。

01

通りかかる。

地上の街路は、工房のあいだを抜ける道。目的のない通過の中にも、制作の気配が見えるようにします。

地上の街路
02

立ち止まる。

階段の片側に腰掛け、途中のテラスで話す。上階へ向かう人の流れのそばに、滞在する場所を挟みます。

段床とテラス
03

材料に触れる。

資料室で素材を見比べ、試作と完成品の違いを考える。見学が、自分でつくるきっかけになる場を想定しています。

上階の資料室

想定する利用風景です。実際の運営時間、参加方法、工房への入室条件は、運営計画とともに定めます。

03 / FROM WITHIN制作する側から、街を見る。

手元の材料。
窓の向こうの日常。

資料室の作業台と材料サンプル、その向こうに見える街路側のテラスと工房
02 — MATERIAL ARCHIVE作業する人と訪れる人が、異なる側から同じ空間を共有する。

外から制作を見るだけではなく、つくる側からも街の気配を感じられること。窓際の作業台と外部のテラスを近づけ、室内にいながら人の動きや光の変化を感じる関係をつくります。

ただし、近さには調整が必要です。騒音や粉塵を伴う作業、静かな研究、見学者の滞在をどう隣り合わせにするか。開口・区画・動線を一緒に設計することが、この提案の課題です。

04 / DESIGN LOGIC活動の関係を、形の条件にする。

なぜ、この高さ。
なぜ、この隙間。

この計画でいうパラメトリックな設計は、作業の寸法、光の必要性、人の移動と滞在を、建物の高さ・開口・床の広がりに結び付けることです。条件が変われば、形も見直せる関係をつくります。

現在の案では、大型制作の工房、上階の静かな部屋、そのあいだの街路を組み合わせています。次の三つを設計のルールとしています。

作業の大きさ

必要な高さから、
断面を決める。

大きな部材を組み立てる工房には高さを与え、研究や材料の比較は別の床へ。大型制作工房の高さ12.8mを起点に、用途ごとの空間の違いをつくっています。

光と、見え方

ひらく面と、
受け止める面。

通りに向いた開口で制作の気配を伝え、外周の面で作業環境を整える。すべてを同じ透明度にせず、見る側と作業する側の双方から開口を考えます。

移動と、滞在

通る床を、
過ごす床へ広げる。

上階へ続く階段の一部に座れる段床を設け、途中の平らな床をテラスへ広げる。歩く領域と滞在する領域を分け、資料室へつなぎます。

設計上の関係を示すもので、採光・構造性能の解析結果ではありません。

05 / A SPATIAL SEQUENCE建築映像 / 24秒

街路から木陰へ。
素材の手触りへ。

俯瞰から街路へ、入口から階段へ。7つの視点で空間をたどる24秒の映像です。
作品のための音楽とともにご覧ください。

音楽あり。音量はプレーヤーで調整できます。

映像を直接開く ↗

建築構想を表現した映像です。テラスの場面には静止画を使用しています。

06 / WALK THE SPACE目線の高さで、空間を確かめる。

自分の歩幅で、
制作のそばへ。

街路から階段へ、上階の資料室へ。見る方向と進む速さを自分で選び、場所どうしのつながりを確かめられます。

3D空間に入る ↗

画面を押すと円が現れます。上下で前後移動、左右で旋回。パソコンでは矢印キーでも操作できます。3Dでは空間のつながりを体験できます。映像とは表現が異なります。

07 / BEYOND THE SITE場所の外へ、経験をつなぐ。

遠くからも、
制作に触れられるか。

資料室の素材や試作を、離れた場所からも見比べる。同じ制作物を囲んで話す。仮想空間への展開は、この場所で行うことを遠くへひらく手段として考えています。

このページでは、一人で空間を歩く体験を公開します。共同参加や会話、資料の共同閲覧は今後の構想です。

PROJECT NOTES計画概要・設計資料

計画の輪郭。

計画
公共の工房・材料資料室・試作と展示の場
想定する利用者
制作者、学生、見学者、近隣の人々
敷地・段階
都市の中の公共工房を想定した建築構想 / 2026
表現
素材・光・利用風景を含む計画イメージ。実在の竣工作品ではありません。
空間構成を見る
計画の位置づけ

構造、避難・防火、段差のない経路、作業と見学の区画、搬入・設備、展示面積の再配分は未検証です。施工可能性や運営の成立を保証する段階にはありません。